古武術「ナンバ走り」と日本人
日本人のほとんどの人が明治時代になるまで普通に走る事ができなかったという話があります。
「そんなバカな、走るなんて、かんたんなことだろう」とほとんどの人が考えるでしょう。
江戸時代まで日本人は、歩く時、「ナンバ歩き」(右足が前に出る時右手も前に出る歩き方)だったといわれています。現代の歩き方とは、手の動きが逆でして、昔はあたりまえだったナンバのスタイルで走ろうとしても、うまく走れません。
今は古武術の「ナンバ走り」として知られていますが、江戸時代までは当たり前の走り方だったのです。一説には腰に刀をさしているためそのように走る方が走りやすいのでそんな走り方が定着したとも言われていますがどうでしょうか。
日本人が今のような、歩き方や走り方をするようになったのは、明治になって西洋文化がはいってきてからのことです。明治になって、学校、軍隊などに西洋風の歩き方、走り方が起用されて、日本中に広まったそうです。
江戸時代、飛脚や忍者などは、「ナンバ走り」を走る事ができたようで、一日で200キロ走るような人もいたというから驚きです。それだけ、「ナンバ走り」は体にくる負担が少ないそうです。
これから「ナンバ走り」をもっと研究すれば、マラソン選手など良い記録がでるかもしれません。