介護福祉士 岡田慎一郎
介護福祉士である岡田慎一郎氏は既存の介護技術に疑問をもち、趣味の総合格闘技の技術などを独自に工夫・応用し研究していました。
後に武術研究家の甲野善紀氏と出会い、彼の研究する古武術的な身体操法を介護方法に応用したところ、介護する側の負担にならず、さらに、介護される側も楽であったため大きな感銘を受け、以後師事し甲野と共に介護方法を研究しています。
著書『古武術介護入門【DVD付】古武術の身体技法をヒントに新しい身体介助法を提案する』を発売するやいなや、介護者から絶大な人気の本となっています。この本は、古武術の考え方をわかりやすく説明、それを体感するための身体技法をいくつか紹介したのち、実際の介護法の話に移っていきます。
岡田氏本人が試行錯誤した経緯などもおりまぜ、まったく初めて古武術に触れる方でも入りやすい内容です。付属のDVDがあるので、本を読んでわかりにくくても、ビデオで確認できるので安心です。
筋力だけに頼らない「古武術介護」は、家庭で介護をしている方(特に女性や高齢者)や介護職の方にはうってつけの介護法であることがわかります。
岡田氏は、「身体を通してのコミュニケーション」の大切さや精神面での重要なことについても書いており、ただの介護のマニュアル本ではない内容になっています。